欲求不満を抱えて進んでいく力。

今日はちょっと、個人的なことを書こうと思う。

ダンサー時代、

振付の作品を作ろうと頑張って活動していた時代、

バレエ講師やピラティス講師をしてきた時代。

そのすべての時代に一貫して大事だったこと、そしてもっとできたんじゃないかと悔やむところ、悔やむのを辞めてこれからはしっかりやっていこうと気持ちを改めるところ。それは、

「出来ないから、といって辞めない。継続する、それこそが力なのだ」ということ。

これは、実業家の父が私を見ていつも言っていたことでもある。才能はある、人も君を認めている。しかしそこで君に必要なのは、続ける力だよ、と。

ここにきてね、ようやく、響いているのです、この言葉が。私はとても要領が悪いところがありますから、妙に時間がかかりました。これもきっと、やっと自分がやっていきたい道、こんな自分でも役に立てるかもしれない場所が多少なりとも分かったなのだと思います。これには、今月から非常勤講師としてバレエを教えることになった名古屋文化短期大学の未来の希望に満ちた真面目で素晴らしい生徒達に感謝したいと思います。

同時に、ダンサーや芸術家、表現者という自らの弱さに真っ向から立ち向かわなければいけない職業や生き方に向かっていこうとする若い卵達がこれから出会うであろう困難を、諦めずに、完全でない自分を受け止めて、一歩一歩前へ進んでいく幸せと強さを、これからはきっと、励ますことができるようになるのだろうなあとも思っています。

「ダメなところをガッツリ抱えたまま、前へ一歩一歩進んでいくこと」

「周りの人との関係を、大切にすること」

「今できる、最高の仕事をして、続けること」

「自分の欲を希望を、持ち続けること」

これを、大切にしていこう。私も、みんなもね。

私の父親は大阪出身の根っからの商売人。それでも、とても素晴らしい感性の持ち主でもあるのです。それを公にしないだけでね。その人が、私の前に立って、結果的にお手本となってくれていることは私にとってかけがえのない財産なのだと思います。父は、どんなに歯を食いしばって口から血が出てても、上に人には頭を下げていた。父は、どん底の人の気持ちが本当にわかる、本人も経験者だから。父は、お金への欲を悪いものとせずにしっかりと持ち続け、お金を得るまでは決して諦めない。周りの人への恩を決して決して忘れず、手紙を書く。父は、生まれた仕事を頑張っている後輩や知り合いに回していく。頑張れよ!と言って。父親のこのすべての態度は、私は尊敬しているのであり、また、自分もそうありたいとそう思う。道の先を歩んでくれてありがとう、とそう強く思う。

最後にゲーテの言葉を。

「(中略)到達できるものを頼りにし、到達できるものにとどまりながら、あらゆる方向に歩みを進めて自己を確立し、しかもそうすることによって到達できないものもある程度勝ち取ることができるのです」

これは、私の出身校であるカナダ国立バレエ学校の同期たちの活動、または先生方の真摯な生き様を見る都度にどこか、自分の中で感じ取っていたことと重なる言葉です。ひとつのことが見つかった人にとって、自分に欠けていることは明確に見えてくるもの。でもそれはきっと、曖昧にしか見えてこない状態よりも幸福なこと。人は、いつでも完全にはなれないのであり、それが道を閉ざす理由ではないから。不完全さを受け止めることのみが、道を歩み続けられるということだから。

報われたものも、悔しい思いをしたものも、夢に向かって邁進する全ての努力を経験してきたからこそ、今未知の夢へと向かっていく私より若い世代のみんなに伝えられることがあるのだと、ようやく自覚が芽生えてきました。自分の夢も、他者の夢も、叶える強さを培いたい。そして、「ただそこにいる」スタイルで、目の前の困難を乗り越えようとしている人達のサポートをしたいなと心から思います。

世界の皆が、悔いのない、真っ直ぐな人生を全うするために!

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